暗殺教室〜卒業編〜 感想メモ

盛大にネタバレしてる上に本当に私の感想メモなので読む場合は注意してください。


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暗殺教室初鑑賞めでたく完了。
何回も観るんだから、初めては原作も読まないで本当にまっさらなまま観ればよかったかもしれないと少しだけ後悔。
原作の流れを知らなかった私がどう感じるのかを知らないままこの映画が幕を閉じてしまうのは少し残念。


映画を観た感想をちらほら。
本当の冒頭シーンにリアリティのあるシーンを持ってくるのは、前作の説明の時もあった通り、これは漫画じゃなくて映画だ、ということをはっきりさせるための技巧だな、と思った。
ニノが山田くんに残したメッセージがどこかどこかすごく気になってたけど、きっと文化祭の劇で、主役やりたいって言ってたところだよね。ニュアンスだと「新人賞欲しいし…」って言ってたかな。

原作を(途中までだけど)読んだ身としては、序盤から中盤にかけては展開も早いしいろいろ違うし相当いろんなシーンを凝縮したなって感じ。途中でそこがちょっと物足りなく感じたりもするんだけど、終盤に全て持ってかれるのでそこは心配なし。

殺せんせーの過去のシーンは本当にずっと泣きっぱなし。
殺せんせーが徐々に心を開いていくところ、雪村先生がE組の生徒を本当に大切に思っていることが丁寧に描かれていていいシーンだった。
カメラのアングルが死神のときは雪村先生の声が、雪村先生側のときは死神の声がこもった感じになる(壁越しに話しているため)のが細いな、と思った。

山田担として肝心の茅野を助けるためのキスシーン、原作ではない伏線が張られていて分かりやすい。キスシーンに関しては、えっ?本当にしてる?もっとよく見せて?っていう気持ち。その後の茅野を抱えるところといい、山本舞香ちゃんが小柄だから渚くんが男の子っぽく見えてよかったな。2回目以降もっとよく見たいシーン。

柳沢が触手の薬を打つシーンは音が気持ち悪くてちょっと嫌だった。生徒も目を背けているところがリアル。生徒が柳沢に対して何もできなかったところがすごくもどかしくて悔しくて見ていられなかった。大好きな先生が本当に殺されそうなところを見るしかなくて、しかもやっぱり怖いし自らの命を顧みず助けようとすることもできなくて、必死に避けるしかないっていうのは苦しいかった。

反面、茅野が殺せんせーを捨て身で守ろうとしたところは感動したな。それで死んでしまったら殺せんせーは精神的に相当やられてしまってストーリー上成り立たないのではないかって思ったけど、そういうことだったのかと納得。
最後のシーンは、映画館のあちこちからすすり泣く声とかが聞こえてきて、E組の教室のみんなと一緒に泣いてる気分になった。

山田くんとっても素晴らしかったなあ。すごくすごく悲しくて涙いっぱいこぼれて流れて、それでも笑ってさよなら、っていうところとても素敵な顔だった。


何回か観る間にもっと細かいところに気づいたり深く理解できたりするかもしれないけど、初鑑賞直後の気持ちを残しておきたいので。
真空パック。

とてもいい映画だった!山田くんだけでなく、生徒役みんなの成長に繋がる作品になっただろうなあと思って、感慨深いものがあるなあ。